学校給食新調理場の説明会がおこなわれています。

下関市教育委員会が新学校給食共同調理場についての保護者説明会をおこなっています。日程は、19日(金)、21日(日)18時45分~彦島公民館、24日(水)18時45分~勝山公民館、27日(土)10時~勝山公民館です。

下関市では南部学校給食共同調理場(彦島)の老朽化にともなう建て替えがおこなわれる予定で、南部調理場の受配校(9校)だけでなく市内中心部をはじめとした自校式の学校も含め、23校約8000食の給食をつくる大規模な調理場を民設民営方式で建設・運営していくことが決まっています。対象校のうち、現在給食室で給食をつくっている学校では給食室がなくなり、センターから運ばれてくるようになります。単に「老朽化した施設の建替え」という問題にとどまらず、民間業者に運営をまかせていくことや、栄養教諭が配置されないこと、アレルギーや食材のことなど、不安や疑問の声を頂いています。

このたび初めてとなる説明会ですが、場所が校区外の公民館であることなどから参加しにくいとの声を頂いています。実際、21日の彦島公民館での説明会に行ってみましたが、保護者の参加は数人でした。19日も数人だったそうです。

これをもって「説明会をした」というのもおかしな話ですし、本来なら一校ずつ、もしくはせめて近隣の公民館などで丁寧にしなければならないものです。教育委員会は内容が固まった段階で学校ごとに説明をするといっていますが、保護者や関係者からの直接の意見を聞かないままどんどん内容が決まっていくことになります。現段階で保護者の方にはぜひ内容を知っていただき、子どもたちの給食のあり方についてのご意見・ご要望を出していただきたく思います。

お忙しいなかではありますが、ご都合のつく方はぜひ参加されてみてください。

残る日程は、明日24日(水)18時45分~、27日(土)10時~、両日とも勝山公民館です。

夜間急病診療所が新設されました。

11月3日、市内大学町にある下関市夜間急病診療所がリニューアルオープンし、内覧会に参加しました。

昭和52年に「下関市休日夜間急病診療所」として開設した旧診療所は41年が経過し、老朽化が指摘されていました。加えて、昨年に新型コロナが流行したこともあり、感染症疑い患者を受け入れる専用の施設はなく、これまでテントやプレハブの施設で対応してこられました。

この度、国の交付金も活用して建替えられた施設は感染症疑い(発熱など)の人とそうでない人の動線を分けており、安心して診察や治療が受けられる施設になりました。例えば発熱など感染が疑われる患者さんは、車を感染診察室まで一般の患者さんと接触することなく検査を受けたりそのまま診察できるつくりになっています。

新型コロナの流行後には発熱外来としての役割ももち、十分な設備のないなかで医師や看護師の方々が対応にあたってくださってきました。そうした方々の切実な要望がようやく実現し、市民のみなさんが安心して医療を受けられる施設ができたことは本当に喜ばれているようです。

夜間の急な体調の悪化のさいには、不安ななかで我慢することなく診療所で診療・相談されることをお勧めします。

 

阿川駅のトイレが整備されます。

豊北町阿川の阿川駅のトイレが改善されることになりました。

写真を見てわかるように、阿川駅のトイレは駅がつくられた昭和3年の同時期に建築されたもので現在築92年となります。建物自体の老朽化もさることながら、そのかたちもいわゆる汲みとり式の「すっとん便所」で、トイレを使用しようと入っても驚いて出てくる観光客も多く、地元のみなさんは駅利用者が気持ちよく使えるトイレに整備してほしいと長年声をあげてこられました。2020年1月には地元の阿川の住民たちが署名をとりくまれ、わずか1週間で1500筆をこえる署名が寄せられています。また、この署名と要望書を携えて阿川地区振興協議会と阿川地区連合自治会長会の代表が市長を訪問するなど、精力的な要望活動がおこなわれてきました。そうしたみなさんの行動と、阿川駅周辺の環境整備プロジェクトが動き始めたこともあり、令和3年6月議会の補正予算案に「阿川駅周辺環境整備事業」として1950万円が組み込まれ、議決をへてトイレの改修が進むことになりました。11月から工事が始まる予定です。

築92年のトイレは振興協議会によって清潔な状態は保たれています。しかしあまりにも古すぎるために観光客や地元住民からも敬遠されてきたのが現実で、近隣の民家にはトイレを貸してほしいという方が来られたり、夏祭りで浴衣の女性が困っていたりという実態が話題になっています。「観光、観光というわりに、観光客を受け入れられるトイレではない」などのご指摘もいただいています。このたび住民のみなさんが声を上げたことで改善に至ったのは大きな成果ですが、一方で課題もあります。それは、議会で示された事業計画の内容では、箱型の多目的トイレを一基設置するもので、男女が別々になっていません。せっかくつくるのであれば、みんなが気持ちよく使えるトイレにするべきで、そうした声を行政に聞いてほしい、一緒にいいトイレをつくれれば、という声が地域の方から届いています。さらに、上市自治会ではアンケート調査もおこなわれており、大多数の方が、一基では足りず予算内で便器を増やすことを望んでおられます。

ことはトイレですが、せっかく市として整備するのであれば、住民の意見を聞きよりよいものにしていくことが必要だと思います。設置後に維持・管理をしていただくのは今後も地域住民のみなさんになるでしょうし、「税金をかけて役にたたないものをつくった」といわれるよりは、みんなの知恵でいいものができ、豊北町の活性化につながっていくことこそ「まちづくり」ではないでしょうか。阿川のみなさんのご意見を市にしっかり伝えていこうと思います。