学校給食施設再編整備計画(案)への意見募集がされています。

下関市教育委員会が学校給食施設再編整備計画案のパブリックコメントを2月4日までの期間おこなっています。

現在、市立小中学校64校の給食は24カ所の調理場でつくられており、そのうちわけは2024年度から稼働している民設民営の新下関学校給食センター(23校分)、共同調理場7カ所、各学校に給食室がある「自校式調理場」が16カ所となっています。再編整備計画案は、これら24の調理場を段階的に4カ所の「共同調理場」に集約するもので、離島を除いて、今後学校給食はセンターから配送されていく内容になっています。

計画案では、既存調理場を継続利用した場合と共同調理場へ集約化する場合とを比較しています。評価指標として用いた視点としては、①学校給食衛生管理基準に適合した施設整備、②将来食数に応じた施設の適正配置、③適温給食の提供、④学校給食調理員の確保、⑤早期実施の可否、⑥食物アレルギー対応の6点。その結果、「衛生管理基準に適合した施設整備が可能」「調理員の確保が比較的容易」「早期の実施が可能」「アレルギー除去食の提供が可能」であるとして「共同調理場への集約化が優位である」としています。

概算事業費としては、既存調理場を衛生管理基準に適合させて利用した場合が141・6億円、5カ所への集約化(A案)が71・4億円、4カ所への集約化(B案)が61・3億円になるとして「集約化が優位」であると判断しています。そして「効率的かつ安定的な運営をはかる」としているのが、4カ所の共同調理場に集約する計画(B案)です。具体的には新下関学校給食センターに中部共同調理場と安岡小や豊浦小まで含めた南部地域の自校式を集約し、「東部調理場(新設)」に東部五地区、長府の一部、菊川、内日地区を集約。「豊浦調理場(新設)」に豊浦地区、吉見地区に集約、滝部共同調理場(豊北)に豊田地区も集約するというものです。

学校給食施設の現状としては現状として老朽化が進んでいるうえ、空調も十分でないため働く調理員の体調も心配されています。こうした改善は絶対的に必要なのですが、裏返せば、これまでの市政が学校給食調理の現場にお金をかけてこなかった結果であります。何十年にわたる市政運営のなかで積み重なってきた課題や近年求められている衛生管理基準への対応、急激な少子化まで「効率的に」対応する計画案になっていると理解しています。

民設民営のセンターへの再編すると計画が浮上したときから関係者のみなさんとともに指摘してきたのは、学校給食に関する施策に、子どもたちの成長にとってどうかという視点が欠けていることです。今回の計画案を見た方々からも「計画案に子どもたちの姿がまったく見えない」「新センターになって、現場がどうなっているのかを振り返るのが先ではないか」「子どもたちや保護者の声を公表しないのか」といった声をいただいています。

このたび、ぜひ多くの市民のみなさんに計画案を見ていただくこと、さまざまなご意見が寄せられそれらが計画に反映されていくことが大事だと思います。

計画案は市HP(https://www.city.shimonoseki.lg.jp/soshiki/102/142233.html)、教育センター1階の学校保健給食課窓口、各総合支所地域政策課、市役所一階、一二支所、市立図書館、ふくふくこども館、児童館などで閲覧できます。意見の提出は2月4日【必着】までですのでお気をつけください。

2026年を迎えてのご挨拶

 2026年を迎え謹んでご挨拶を申しあげます。

また、昨年1年間、議員活動を支えていただいたみなさまに心より感謝申し上げます。

2期目3年目も市民のみなさまにさまざまな現場の実情や思いを教えていただきながら活動してきました。とくに昨年は学校現場の現状について学校関係者や保護者のみなさまとご意見を交わしながら一般質問などでとりくんできました。今後も現場が一刻も早く改善するよう求めていきたいと思います。

市民生活をみると、収入は増えないなかでの物価高騰により生活の困難に拍車がかかっているように感じます。他自治体よりも急激に少子高齢化と人口減少が進んでいる下関では市民生活支援や救済、セーフティネットの充実の必要性が高まっているように感じますが、そうした福祉的分野への力の入れ方が十分であるとは思えず、関わる方々の熱意と善意でなんとか成り立っているような状況が多くあります。

こうした実態に対して市政は機能しているのか、真っ先にしなければならないことは何なのかという視点をもち、さまざまな現場や最前線で動いておられるみなさんに学びながら、市民全体のために機能する市政にしていくため努力していきます。

本年もどうぞよろしくお願いいたします。

本池涼子

水道料金値上げについて。【反対討論】

12月議会最終日の17日、市議会は来年4月からの水道料金を平均2割改定する条例案を賛成27、反対5の賛成多数で可決しました。来年4月から現在の水道料金が家庭用で約20~30%の割合で上がることになります。老朽施設の更新や維持管理に対するお金は必要です。それら事業に必要な経費を料金収入で確保していくというのが現行の制度です。しかし、現在の物価高における市民生活を考えたときそれは不可能で生活が立ち行かなくなる人が出てくる心配がおおいにあります。そうした市民生活に対する行政側の議論がないこと、水道局による料金改定の進め方のおかしさ、そして現行制度のあり方を転換しない限り市民負担は今後際限なく膨らんでいくと考え、以下のように反対意見をのべました。

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「下関市水道事業給水条例の一部を改正する条例」「下関市飲用水供給施設の設置等に関する条例の一部を改正する条例」に反対の討論をおこないます。

反対の理由は、今回の水道料金改定が市民生活へ与える影響が大きすぎる点と、上下水道局の料金改定の進め方であります。まず、市民生活へ与える影響としては、昨今の物価高で市民が本当に苦しい生活をしているなかで、なぜ今、20%もの改定をおこなうのか、市民生活への影響、打撃をまったくわかっていないのではないかと考えるからであります。

単身高齢者でわずかな年金のみで暮らしていらっしゃる方は本当に苦しい生活を強いられています。少ない年金額に対して、物価が高すぎて、生活の苦しさが増しているなかにあって、国は抜本的な対応をしてくれず、現場の市町村任せです。

そのような状況のなかで、生活者にもっとも身近であるべき市町村までもが、追い打ちをかけるように水道料金を一度に20%も値上げするのです。これまで下関市を支えてきてくれたような人たちを切り捨てるような話だと私は思います。

しかもこれは、ひと月20㌧使用した場合の数字であり、実際には水道使用者の4割近い人は、ひと月10㌧以下の使用です。ひと月10㌧の使用を見た場合の改定率は20%をこえていて、30%をこえる人もいるんです。つまりは、改定率20%といいながら、市民の4割は20%をこえる料金改定を強いられることになります。

明日から価格が20%をこえる、30%をこえるという話は、牛肉やおコメ、玉子などの話ではありません。生活になくてはならない、水の話です。

市民は牛肉が高ければ、鶏肉、豚肉にかえる、おコメが高ければ、パンや小麦の製品にかえる、玉子が高ければ玉子を使わないような工夫を必死でします。でも、水はかわりがきかないんです。

9月の一般質問の答弁のなかで、市長は、ペットボトルも値が下がっているというようなことをおっしゃいました。このような発言も本当に市民生活を理解されていないんだと感じます。

確かに以前に比べれば安価なペットボトルは出てきています。でも、生活に必要な水は飲み水だけではないんです。炊事、洗濯、トイレ…さまざまな場面でなくてはならない水であり、ほかに替えがきかないものであります。

一方で、ほかに替えがきかないから、将来世代に水道をつなげていくためにも我慢しろという主張もあるでしょう。今を生きるものだけのことを考えてはダメだ、将来の子や孫たちのためにも我慢して受け入れるべきだという主張もあるでしょう。

そのことを理解したうえで、私は、市民一人一人の顔が、生活が、本当に見えていますかということを訴えているのです。

今日、明日の生活を必死で生きている人を前に、将来のためにという言葉が、どれだけ意味を持つのでしょうか。将来のことを考えることも大事ですが、本当に大事なのは今日の生活、明日の生活であり、その生活がやっていけると感じたうえで、初めて将来のことが考えられるのではないでしょうか。

私も含めこれまでの議会では、上下水道局だけではなく、市の財政にも対応が求められてきましたが、一様に法律や原則の話ばかり。厳しいいい方をすると自分たちの立場の説明ばかりで、全く市民生活、とりわけ生活困窮者の現実を直視しようとしていません。市役所、上下水道局は誰のために存在しているのかということに、私は一層疑念を持ちました。

 

次に、反対のもう一つの理由として、料金改定の進め方です。象徴的なのが先ほどあげた改定率の話です。改定率20%といいながら、多くの市民には30%をこえる改定率であることを明確にせずに改定を進めてきた点への不信感です。

こうした不信感は広報の仕方でも感じました。

なかでも、8月におこなった市民説明会では、市内8カ所で開催したといいながら、1人も参加者がないところもあったため、再び説明会をすべきではないかということを私は訴えました。

市民説明会があること自体を、多くの市民は全く知らなかったからです。行政ではよくある話ですが、かたちだけ整えておいて、参加者が少なくても後で一応の言い訳ができるようにしておくようなものが感じられるものでした。これが、市民生活に大きく影響する水道の話であるため私はより声を強めて訴えたのです。

結局その後、自治会長を通じてしっかり周知をして説明会のやりなおしをおこなった地区は、当初に比べてはるかに多くの参加者があり、反対の意見もありました。それなのに、ほかの地区での説明会のやり直しをすることなく、ホームページや動画を公開しているというような広報の進め方で、大きな見直しはせずに今日に至っています。

 

上下水道局の最終的な説明は、反対もあったが賛成の意見もあり、経営審議会でも妥当とされたということですが、この経営審議会の議論のなかでも、市民生活の実態を議論されたようなものはありません。また、行政内部、例えば市長部局と上下水道局の間で今回の料金改定が市民生活に与える影響について議論した形跡もありません。この点を問いただした回答としては、「情報提供はしている」という冷たいものでした。

これまで私は水道事業の知識が少なかったことから上下水道局を訪問し、説明を受けてきました。誠実に対応もしていただいたと思っています。

しかしながら、今回の料金改定については、市民生活へ与える影響が大きすぎる点と、上下水道局の料金改定の進め方に不信感が拭えない点から、明確に反対の意志を示したいと考えています。

加えて、今、全国各地で水道料金の値上げがあいついでいますが、それらを見ていると一市町村でなんとかなるような状況ではないことは明らかです。目の前の交付金や補助金の確保や活用はもちろん大事ですが、時代にあわなくなっている現行の制度を変えていくことしかないのではないでしょうか。

具体的には、市民の負担が青天井になっていく根拠の地方公営企業法の「独立採算の原則」、地域間格差拡大の要因となっている水道法の「市町村経営の原則」、この見直しです。現在を生きる市民も将来の市民も、市民の財産である水道事業も守っていく制度に変えていくこと、これを国に対し強く要望していただきたいと思います。

水道料金改定をめぐっては議員のみなさんのなかでも意見が分かれるところだと思いますが、最後に私が一番に訴えたいのは、みなさんそれぞれが、本当に市民一人一人の生活、顔を見ていますか、想像を働かせていますか、ということです。

私の反対討論は以上です。