市議選を終え、新しい下関市議会が13日から発足しました。
市議選では3135票という大きな得票をいただき、1期目の議員活動のスタートラインに立たせていただきました。海原後援会長をはじめ、支えてくださったみなさまが、お一人お一人の力を束ねて後援会員を募ってくださり、また、友人・知人のみなさまに熱心に声をかけていただいたことが、3135票という重い数字につながったのだと身の引き締まる思いがしています。この選挙戦を支えて下さったすべての方に感謝を申し上げます。同時に、私自身はこの重い得票に全力で応えていく議員活動をしなければならないのだと決意しています。
選挙期間の1週間は、選挙カーでの遊説活動や、街の辻辻でおこなった街頭演説に大きな反響がありました。手を振って下さったり、車の窓を開けてご声援を下さったり、会社や自宅から飛び出して来られる方もいらっしゃいました。多くの方々と握手を交わし、さまざまな支援をうけながら、ウグイス嬢のお2人や、運転手、スタッフを担ってくれた先輩方やみなさんたちと、みんなで生まれ育ったこの下関の街を一週間かけて駆け抜けました。そして、名前の連呼だけでなく真面目に一生懸命に訴えを届けること、選挙に幻滅している有権者の方々にこそ、一緒に下関をよくしていくために力を貸してほしいとの思いを届けたいと願って、全力で訴えてきました。
市民のみなさんの反応から感じたのは、まず第一に、定数34の下関市議会が、その他の圧倒的多数を占める有権者、市民の暮らしとはほど遠い存在になっていることへの幻滅感でした。全般としてしらけたといわれる今回の選挙戦を覆っていたのは、そのような体たらくへの痛烈な批判感情だったように思います。市民のために働き、市民の立場で意見をいい、行政に対してチェック機能としての役割を果たすという、あたりまえのことが置き去りにされ、「右へならえ」をしているうちに街は寂れてどうしようもない状態に拍車がかかってしまう。私に託された期待は、この状況に風穴を開け、若い世代が学び、考えながら、展望を切り開いていけ! という叱咤激励だったと思っています。
なにもかもが初めて尽くしではありますが、今後の議員活動は、そのようなみなさんの期待に全力で応えていくものにしなければなりません。しっかりと勉強し、パワフルに、細やかに市民のみなさんの暮らしの実状に分け入り、その要求を束ねて歯車として役立つことが仕事なのだと思っています。陣営でもその都度言われてきたことですが、選挙も議員活動も独りよがりではなく、人と人をつなぎ、みんなの力を束ねなければ何事も物事はうまく進まない、飛び跳ねるのではなく、しっかりと落ち着いて、学び、考え、コツコツと一歩一歩を積み重ねていくことの大切さを私はこの選挙戦から教えられました。
市全体の衰退にともなって、それぞれの地域で生じている問題は多多あります。急速な人口減少の根底にある産業の維持・振興に全力でとりくまなければならないと思っています。さらに、高齢者世帯の急増のなかで、地域の核となってみんなの暮らしを支えておられる方々とともに、高齢者の見守りや支援の体制に目を向けていくことや、毎日忙しく働いておられるお父さん・お母さんのために、子どもたちが安心して成長していける体制を地域、学校、保護者と一緒になって考えたり、具体的な問題を一つ一つ取り上げ、解決に向けて働きたいと思っています。
そして、市民のために働く議会になるよう、是々非々の立場を貫き、議会のなかで起こっていることを市民に知らせ、行政のチェック機能としての役割を果たしていきたいと思います。これからさまざまな壁にぶつかると思いますが、議員活動は私一人だけでできるものではありません。市政に押し出してくださったみなさんをはじめ、市議選前に繋がってきた後援会員のみなさん、選挙期間中に熱い応援で激励して下さった多くの方々、そして長周新聞の先輩や仲間のみんなとともに、「今の下関をなんとかしたい!」と思っている方々を繋ぎながら、市民が主人公の下関市政にしていくために頑張っていきます。
本池涼子