3月2日、かねてより議論になってきた「地域医療構想」の第2次中間報告が発表されました。13日から4月20日までパブリックコメント(意見の募集)がおこなわれています。
「地域医療構想」の第二次中間報告の内容は、市民病院、済生会病院、関門医療センター、下関医療センター(旧厚生病院)の4病院で、今後下関市の医療をどう担っていくのかをというものです。
2017年には「段階的に再編を進めること」という中間報告が出ていましたが、新型コロナの流行もあり、具体的な議論は止まっていました。
中間報告の内容ですが、
・まずは、急性期医療体制を現在の4病院体制から3病院への再編・統合を進めていくこと。(関係者の合意のもと)
・急性期医療を3病院体制で確実に担うことができるよう必要な機能再編をおこなうこと(重複する診療科等の再編)
・新病院の建設をおこなうさいには、市民の利便性を考慮し、他の急性期病院に不要な悪影響が及ぶことがないよう、他の2病院を上回らない程度の規模にすること。
・各地域の住民が十分な急性期医療を享受できるよう、また、各病院が過度な競合を回避する等のため、継続的に協議をおこないながら連携していくこと。
などとなっています。
また、こうしたとりくみをおこなうにあたり、在籍されている職員の方への配慮や、市民への丁寧な説明の必要性が記されています。
地域医療構想そのものについては、国の病床削減の側面もあります。しかし、下関の実態でみたとき、医師や看護師の不足が顕著であり、これからの医療をみんなで考えなければならないときにきています。ぜひ皆さまの意見を市にとどけていただければと思います。
中間報告は、下関市のホームページ、市役所一階ロビー(エントランス)、各総合支所、支所、保健部地域医療課で閲覧することができます。ご不明な方はお近くの支所で聞いてみてください。
パブリックコメントは4月20日までです。よろしくお願いいたします。