下関市議会公用タクシーチケット問題について前田市長に申し入れ

以前からとりくんんでいる下関市議会の公用タクシーチケットの問題をめぐって、12日14時より、前田市長に面会し申し入れをおこなってきました。以下、市長にお渡しした要望書の内容をご紹介いたします。

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下関市長 前田晋太郎様

下関市議会正副議長による公用タクシー券の使用問題について

本件はこれまでも指摘してきたとおり、平成30年1月~令和元年8月を対象期間とした下関市議会正副議長の公用タクシー券の使用実態調査において、公務証明のない夜遅い時間帯に、下関市議会正副議長が公用タクシー券を使用し帰宅していた問題です。市民のあいだでは、これは不正・不適正使用である、また、市の対応は説明責任が果たされていない、下関市政に対する市民の知る権利が不当に侵害されている等、批判と市行政に対する不信の声は高まるばかりです。

本市の公金使用の最高責任者は市長です。市長には本件公用タクシー代の支出については、正しい支出であったということを市民へ説明する責任、いわゆる説明責任があります。しかし、これまで説明責任は果たされていません。したがって、次の諸点について市政の責任者、公金支出の責任者として、4月26日までに文書により回答をお願い致します。

質問事項

1、本件タクシー代の使用は適正な使用であり、その支払(支出)は適正な支払(支出)であると考えていますか。私的な会合(飲み会等)からの帰りのタクシー代に市民の税金を使うことが適正であると考えているのなら、その理由、根拠は何ですか。

2、とくに、吉田副議長(当時)の知人を送るために大回りして帰宅した時(平成31年3月22日23時)の公用タクシー券の使用も適正使用、適正支出であると考えていますか。適正使用、適正支出であると考えているなら、その理由、根拠は何ですか。

3、本件公用タクシー券使用、支出に関する市民への説明責任は最終的には市長にあります。市長はなぜ説明責任を果たそうとしないのですか。

公用タクシー券の正副議長への交付及びタクシー代の支出については、市議会事務局職員が執行部の一員として行ったものであり、本件についての説明責任は一義的には市議会事務局にある。しかし、市議会は違法と思われる議会ルールを自分たちで作り、市議会事務局は公金支出の義務である市民への説明責任を果たさない態度をとり続けています。

市議会事務局が本件公用タクシー券使用、支出に関して市民への説明責任を果たさないなら、その責任は市長が負わなければなりません。多くの市民は本件公用タクシー券の使用、支出については納得しておらず、市民への説明責任は果たされていないと言っています。

(1) 本件公用タクシー券の使用、支出については、市民への説明責任は果たされていると考えていますか。果たされていると考えているのなら、どのような理由、根拠ですか。

(2)説明責任が果たされていないと考えているのなら、

ア、市議会事務局職員に対して、市民への説明責任を果たすように何故指揮、命令をしないのですか。指揮、命令しない理由、根拠は何ですか

イ、市議会事務局職員に対して指揮命令しないなら、市長自らの責任において市民への説明責任を果たすべきです。どのような理由で、市民への説明責任を果たすような対応をしないのですか。

令和5年4月12日
下関市議会議員 本池涼子

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要望書の提出にあたり、前田市長とは25分間ほどお話をしました(面会予定は10分間だったのですが)。私は、一期目から引き続いて市民のみなさまから、「タクシーチケット問題については最後まで追求してほしい」「大変だろうけどきちんと正していってほしい」といったお言葉をたくさん頂いています。市民はみんな一生懸命税金を納めていて、それを使う側の責任として市民に説明できる使い方をしていかなければならないことは当然です。支出について説明を求められれば明らかにし、間違っていたのであれば何が間違っていたのかを明らかにしたうえで正すことは当然の話です。

適正でないとわかっていながら無理やり「適正だった」とするとか、これまでの使用について明らかにしないままこっそりと正していたなどは、やってはいけないはずです。また、過去の判断が間違っていたのであればそれも明らかにし正すことが責任だと私は思います。

市長にはなぜ私がこれほどこの件についてとりくむのかをお話ししたつもりですし、支出に関しては議会ではなく執行部の長である市長にその責任があり、だからこそこの度の申し入れに至ったのだとご説明しました。分かっていただけたかどうかはわかりませんが、お忙しいなかで時間をつくっていただいたことには素直に感謝したいと思います。回答は26日までにあるはずですので、回答が来たさいにはきちんと市民のみなさまにご報告いたします。

なお、3月20日に香川議長に対して提出した先例87「一般質問等の議会に対する発言通告は、これを受理しないものとする」の廃止を求める申入れについては、3月29日に「議運にはかる」というお返事が来て以来、音沙汰ない状態です。これについても今後動いていこうと思います。