3月議会が閉会しました。

2月27日から始まった下関市議会3月議会が26日に閉会しました。

最終日は、提案された全116議案のうち、採決済みの小中学校の空調設備工事に関する議案を除く111議案の採決がおこなわれました。

今回の議案には、10月1日に予定されている消費増税にともなう公共施設の使用料・手数料の値上げと、それにかかわる条例の条文整備がおよそ半数を占めていました。

公民館ひとつ見ても、市内でもっとも利用者の多い川中公民館(午後1時~5時の時間帯)を例にみると、講堂(1850円→1880円)、第2研修室(820円→830円)、和室(610円→620円)、視聴覚室(820円→830円)、料理教室・工作室(1230円→1250円)などとなっており、1時間当りの延長料金や冷暖房費が値上げとなっています。マイクなどの音響設備などの利用料が上がる施設もあります。

生きていくうえで欠かせない飲用水も、基本料金は1123円から1143円に上がり、1㎥当りの金額も183円から186円へ。さらに使用量が30㎥を超えた場合の使用量においては、現在の1㎥当り281円から286円へと5円の値上げとなります

市民に多大な負担を強いることになるこれらの議案については、市民の代表である議会としてはもっと深く論議し、市民生活に与える影響についても考えなければならないと思います。議案は使用料・手数料の値上げですが、消費増税ではすべてのものが値上がりするからです。手数料・使用料も値上額はそれぞれ10円~と少額ですが、なにもかも値上げとなるなかで、これらが積み重なっていけば大きな負担になっていくことは明らかです。

議場では市民生活への打撃を考慮して強い反対意見が出され、私も増税にかかわるものには反対を表明しました。しかし、消費増税にかかわるこれらの議案を市議会は「賛成多数」で可決しました。

賛成した議員さんたちは、支持者に対してこれを説明できるのでしょうか。「下関市はお金がないから」といったところで、必要なのかと思うところには投じられているのは事実です。値上げの前にすべきことがたくさんあると思います。

 

増税にともなう値上げ各議案について賛成・反対議員の内訳は以下の通りです。(敬称略)

▼賛成

(みらい下関)戸澤昭夫、香川昌則、田中義一、星出恒夫、林昴史

(創世下関)亀田博、福田幸博、井川典子、吉田真次、濵﨑伸浩、吉村武志、阪本祐季

(志誠会)林真一郎、関谷博、小熊坂孝司、安岡克昌、村中良多、板谷正

(公明党)前東直樹、恵良健一郎、平田陽道、坂本晴美、河野淳一

(市民連合)濵岡歳生

一部棄権…木本暢一(みらい下関)

▼反対

(市民連合)山下隆夫

(日本共産党)檜垣徳雄、西岡広伸、片山房一

(無所属)田辺よし子、本池涼子

一部反対…東城しのぶ(連合)

 

消費増税にともなう値上げの対象となる公共施設

しものせき市民活動センター
 中央霊園
 下関市斎場
 下関市豊浦コミュニティー情報プラザ
 下関市リサイクルプラザ
 下関市勤労青少年ホーム
 下関市勤労婦人センター
 下関市深坂自然の森
 森の家下関
 下関市みのりの丘ジビエセンター
 下関市漁業集落排水処理施設
 火の山ロープウェイ
 海響館
 長府毛利邸
 下関市華山自然の森
 下関市華山ハンググライディング施設
 道の駅蛍街道西の市
 旧殿居小学校維新分校
 下関市川棚温泉交流センター
 下関市豊浦自然活用総合管理センター
 下関市角島サイクルポート
 下関市田耕農林漁家婦人活動促進センター
 しおかぜの里角島
 下関市夜間急病診療所
 下関市保健センター(全5カ所)
 下関市豊田中央病院
 下関市きくがわ温泉華陽
 下関市多世代交流センター
 下関市老人福祉センター
 公民館(全31カ所)
 下関市芝学習等供用会館
 下関市串学習等供用会館
 下関市豊北歴史民俗資料館
 下関市菊川青年交流館
 豊田ホタルの里ミュージアム
 下関市滝部活動拠点施設
 下関市駐車場(長門・赤間・細江)
 下関駅前広場
 下関市ボートパーク
 下関市民センター
 下関市商工業振興センター
 下関市創業支援施設
 下関市勤労福祉会館
 下関市勤労者総合福祉センター
 地方卸売市場唐戸市場
 地方卸売市場南風泊市場
 地方卸売市場特牛市場
 地方卸売市場新下関市場
 下関市農業集落排水施設
 海峡ビューしものせき
 フィッシングパーク
 ふれあい健康ランド
 火の山ユースホステル
 体育施設(陸上競技場など)
 下関市民会館
 下関市立近代先人顕彰館
 サングリーン菊川
 下関市菊川総合交流ターミナル
 下関市菊川農村婦人の家
 下関市菊川堆肥化処理施設
 下関市豊田湖畔公園
 下関市豊田農村勤労福祉センター
 下関市豊田地域資源循環活用施設
 豊田農業公園・みのりの丘
 下関市殿居地区農村集落多目的共同利用施設
 下関市豊田肉用牛繁殖肥育センター
 下関市林業総合センター
 満珠荘
 下関市障害者体育施設
 下関市次世代育成拠点施設
 日野温泉いこいの家
 下関市生涯学習プラザ
 下関市立青年の家
 旧下関英国領事館
 美術館
 東行記念館
 下関市歴史博物館
 下関市菊川ふれあい会館
 豊田・豊北生涯学習センター
 下関市角島開発総合センター
 消防訓練センター        など

 

使用料・手数料の値上げラッシュの下関市

3月議会が26日に閉会します。

このたびの議案では、今年10月に予定されている消費税増税にともなう各種サービスや施設の使用料・手数料の値上げが目立ちます。

各種手数料や水道料金をはじめ、公民館や市民活動センターなど市民が利用する公共施設・文化施設の使用料、美術館や資料館の観覧料、漁港利用料、墓地、斎場、駐車場、道路・河川・港湾施設の占用料、宿泊料や入浴料、病院の入院料や食事料、公園使用料やフィッシングパークの利用料、地方卸売市場新下関市場や唐戸・南風泊・特牛魚市場の業者の施設使用料、渡船料、体育館やプールなどのスポーツ施設使用料……挙げればきりがありません。市民の生活に直接かかわるものも十把一絡げの値上げです。

地方自治体の使用料や手数料は、課税対象ではありますが、課税収入と課税支出が同額とみなされるため、国への申告義務がないとされているそうです。消費税をそのまま国に納めるわけではないので、住民にとって重い負担になると判断すれば、増税分は市が負担し、住民の活動を保障してもいいものです。しかし下関市はいっきに料金を改定します。「財源がない」「受益者負担」というのがその理由です。

ただでさえ増税により食品から日用品まですべてが値上がりし、高齢者の年金は年々下がり、現役世代でも給料アップはほとんどないなかで、介護保険料など引かれていくものは増える一方です。そのうえに公共料金や使用料まですべてが上がれば、市民のくらしや消費活動を著しく萎縮させることにもつながると思います。

それに加えて、29年度に始まった行財政改革推進会議(せんたく会議)による見直しで、これまで文化施設や観光施設などでおこなってきた市内居住(北九州市内も含む)の65歳以上高齢者の使用料減免率を100%から50%に引き下げ、高齢者からも使用料をとるようになっています。

財政健全化といえば聞こえはいいですが、それによって市民生活は厳しく、窮屈になる一方です。いったい行政は誰のためにあるのか考えものです。議案の採決は26日です。