12月議会が始まりました。

2日から12月議会(令和6年第4回定例会)が始まりました。

今回、提案されている議案は以下のとおりで、3日から常任委員会がおこなわれています。

https://www.city.shimonoseki.lg.jp/uploaded/attachment/82080.pdf

10日からは一般質問が始まります。今回、私は「下関漁港南風泊地区高度衛生管理整備事業」と「菊川ふれあい会館外壁改修工事」について質問します。

質問順位表は以下のとおりです。

https://www.city.shimonoseki.lg.jp/uploaded/attachment/82187.pdf

9月議会での一般質問【大谷斎場の空調設備故障について】のご報告。(文字起こし)

今年の夏、下関市が運営する大谷斎場の空調設備が故障し、多くの市民の方、ご遺族の方から苦情が相次ぎました。故障自体はどの施設でも起きるものではありますが、故障が起きたときの対応の在り方に加え、適正な維持管理を確認するために一般質問しました。以下、要旨をご紹介し報告といたします。

本池 今年の7月17日から8月8日までの23日間にわたり、下関市の火葬の約85%を担っている大谷斎場の空調設備が故障した。故人との最期のお別れをするために訪れた方々が猛暑のなか待機しなければならなくなり、車内で待つよういわれたり、館内で働くみなさんも大変暑いなかでお仕事をしなければならなかった。そのうえ、復旧まで時間を要したことから、「下関市はなにをしているのか」との苦情が多く寄せられた。すでに復旧はしているが、斎場の役割から考えたさいの施設の維持管理のあり方、緊急時の対応について考えなければならない。そこで、今回の故障の原因についてお聞きする。

山田市民部長 まず、大谷斎場の空調の故障により、長期間にわたり多くの斎場利用者のみなさまにご迷惑をおかけしたことをこの場をお借りしてお詫び申し上げる。この度の大谷斎場の空調設備故障の原因は、冷却ポンプモーターの異常により、館内に冷却水を送ることができなくなったことによるものだ。この冷却水ポンプモーターの故障は、施設の雨漏りにより配電盤のなかに雨水が侵入し、電気回路上の制御機器が故障したことで、過電流が生じ、冷却水ポンプモーターに過度な負荷がかかったことにより発生したものだ。

本池 8月8日の復旧までの流れを確認する。7月17日の故障を受けてから、いつ、どこに工事を依頼したのか、修繕の金額はいくらになったのか、契約方法についてお尋ねする。

山田市民部長 空調機能の障害が発生したのが、令和6年7月17日、午前9時15分頃で、ただちに空調設備の点検業務を委託している事業者に対して現況確認と原因の特定を依頼した。この事業者により、この日の午後1時ごろに故障の原因が特定されたのでただちに故障の解消のための修繕を発注した。修繕の契約相手方は山口合同ガス株式会社。契約方法は、競争入札により選定する時間的余裕がなかったことから一社随意契約とし、契約額は148万5000円。契約期間は7月17日~8月9日までの24日間。修繕が完了したのが8月8日の夜間で8月9日から正常に稼働している。

本池 復旧まで23日間という日にちを要した理由は

山田市民部長 冷却水ポンプモーターを取り換える必要があった。このモーターが受注生産であったため納品までに時間がかかった。

本池 故障の間の利用者への対応について聞く。斎場は営業していたので、利用者に対してどのような対応をとったのか。

山田市民部長 ただちにスポットクーラーなどを手配し、この日の午後にはスポットクーラーを9台、大型扇風機を10台設置し、斎場利用者のみなさまがお過ごしになる環境の改善を試みた。また、葬祭事業者に対しても大谷斎場の空調設備の故障について周知し、利用者のみなさまには葬祭事業者を通じて、必要に応じてマイカーやバスなどの空調の効いた環境でお過ごしいただくようご協力をお願いした。

本池 利用者が暑い思いをしないよう、一応そうした対応がなされたのはわかった。利用者のみなさんに必要に応じてマイカーで待機してほしいといわれていることについて、扇風機やスポットクーラーを設置してもなお暑いという事実があったから、車で待ってもらうよう案内したということか。

山田市民部長 そのとおりだ。

本池 確認したところ、故障期間の火葬件数は216件ということだった。1件に対し遺族・親族がどれだけ訪れているかはわからないということだが、仮に5人であったとして、1000人以上の方々が1時間半~2時間も外の車で待たされたことになるし、火葬を終えるまでの間に親族で集まって故人を忍ぶこともできなかったということだ。一人の方が人生を終えること、悲しみとともに厳粛に故人を送る方々の立場にたったとき、「故障していたから仕方なかった」では済まない。利用を受け入れるのであれば、お金がかかってでも館内を遺族・親族が過ごせるようにするまでが「対応」だ。扇風機やクーラーを置きました、でも冷えませんでした、ということではない。今回は雨漏りによる故障ということだったが、これまでこのようにエアコンが使えず利用者に迷惑をかけてしまったことがあったか。

山田市民部長 近年の故障については、昨年度、吸収式冷温水器のファンモーターの故障により、令和5年9月16日から22日までの7日間空調設備が故障していた。このときはモーターの経年劣化が原因で、経年劣化箇所については、令和5年度において改修する予定としていたところ、改修工事請負契約締結の直前に故障が発生した。このさいにも今回と同様スポットクーラーや大型扇風機を設置し、斎場利用者のみなさまがお過ごしになる環境の改善に努めたほか、葬祭事業者に対しては空調設備が故障していることを周知するとともに、利用者のみなさまには葬祭事業者を通じて必要に応じて空調の効いた環境でお過ごしいただくように協力をお願いした。

本池 それでも、みなさん暑いとか寒いとかいろんな経験をされたので、苦情がたくさん届いたし、対応というのは考えていただきたい。今後の計画について聞くが、今回の事態を受け、斎場の建屋の工事が必要となると思うが、今後の計画を示してほしい。

山田市民部長 屋根の改修計画だが、令和9年度~11年度にかけて継続して実施することを計画していた。しかし今回の件をうけ、これを前倒しして実施するために所要の予算の確保に努めていきたい。設備改修についても計画的に進めていく。

その他の斎場の状況について

本池 その他の斎場の状況を確認するが、空調が故障している斎場はあるでしょうか。あれば何か所か。

山田市民部長 現時点で不調をきたしているものはない。

本池 6月の定例会に豊北町の自治会のみなさんから要望書が提出されていて、主にトイレの早期改修に関するものだったが、このなかに「冷暖房の効きが悪いため、冬季は寒くて困っている」との記述があった。今は「ない」とのことだが、何度も修繕を重ねていたり、経年劣化が進んでいるのが実態であると思っている。

先日の一般質問では墓地のことが出された。斎場も墓地も目立たないものだ。しかし、先ほどからのべているように、一度きり最期のお別れの場である重みに加え、遺体の適切な処理や伝染病予防など公衆衛生や、福祉の増進の観点からも必要不可欠であり、収益性だけではかれない。必要なお金をかけて設備を維持・管理することはもちろん、遺族・親族が不快な思いをしないようトイレや空調なども改修を進めなければならない。また、豊浦、豊田の斎場については集約化の方向性になっているが、もしも火葬炉や胞衣炉(えなろ)が故障したとき、困るのは市民だ。利用数や老朽化だけで安易に集約化していいものではない。非営利性のものだからこそ公共で運営されているのであって、今回の事態を教訓にして、再度、斎場の役割についてもしっかりと議論し、その重みにたって再検討することを求める。

9月議会での一般質問【新下関学校給食センターについて】のご報告。(文字起こし)

20日に一般質問をおこないました。今年4月から稼働している新下関学校給食センターについて、質問と答弁の要旨を紹介させていただきます。長いですが、ぜひご覧いただけますと幸いです。傍聴していただいたみなさま、ありがとうございました。

今年4月から稼働を始めた新下関学校給食センター

稼働後からの状況

本池 まず、稼働後の状況について確認する。6月議会で文教厚生委員会に報告された資料の一部を表示しているが、ここにあるように、センターの稼働にともなうトラブルがたくさんあった。とくに4月~5月のトラブルに関してはこの表の内容にとどまらずたくさんの苦言があった。現在はそうした状況もおちついており、味がしないとか、給食が一部未提供だとか、食器が足りないなどのトラブルはほぼ起きてはいないようだ。初期の混乱状態から現在まで、必死に現場で子どもたちのために力を注いでいただいた学校の先生方、給食センターの関係者のみなさまにまず感謝する。

ただ、今回の新センターは稼働して終わりではない。むしろ、計画段階では学校関係者や給食に携わるみなさんの不安に応えないまま強行してきた経緯もあるので、行政主導の民設民営のセンターの検証になるものだと思っている。今後もしっかり見ていくし、安全・安心・安定的に給食を提供していくために必要なことは現場の実情に応じてきちんと対応しなければならない。6月議会と今回、文教厚生委員会において教育委員会から説明がされているが、かなり不十分さを感じているので改めて質問する。まず、この5月23日以降の発生事案について示してほしい。

藤田教育部長 4月9日から5月23日まで7件あり、文教厚生委員会で報告した。その後は6月に異物の混入が発生しており、このたびの文教厚生委員会にて報告させていただいた。

本池 異物混入はどこの学校であったか。

教育部長 垢田小学校と西山小学校だ。

本池 この表の「未提供」分について聞く。4月9日の玄洋中学校では「豚丼」、4月12日勝山中学校では「生揚げのみそがらめ」、5月23日の長成中学校では「もやしのソテー」が未提供となっている。この未提供への対応として、玄洋中学校、勝山中学校に対しては4月22日に「追加提供」としてからあげが提供された。長成中学校に対しては当日に代替え品の「レトルトカレー」が提供されたとの報告があっている。この「からあげ」と「レトルトカレー」の提供については誰が判断をしたのか、また、教育委員会として目視で実物を確認されているか。

藤田教育部長 日々の対応については市の組織である新下関学校給食センター運営管理室にておこなっている。4月22日に玄洋中と勝山中に追加で提供した食材、からあげについては、運営管理室が受配校の栄養教諭、アグリフードサービスと協議のうえ決定し提供したものだ。まだ5月23日に長成中に提供したレトルトカレーは非常時の代替食品として、市の承諾のもと、アグリフードサービスがあらかじめ準備していたものである。提供するかどうかの判断は、運営管理室をはじめ教育委員会内でおこない提供したものだ。

本池 長成中学校のカレーに関してだが、委員会では「レトルトカレー」と紹介されていましたが、タブレットには実際に提供されたものと同じものを表示させていただいている【下の写真】。これは「レトルトカレー」なのか。これは非常食だ。この日未提供となったのは副菜の「もやしのソテー」であって、ご飯も温食もあった。そこにご飯とカレーが混ざったものが出てきて、これはメニュー的にも疑問を感じるが、この非常食はどういったときに使うものか。

藤田教育部長 これはまさに非常時のために備えているものであり、非常時において提供するためにアグリフードサービスがあらかじめ運営業務マニュアルによって備蓄しているものだ。

本池 非常時のとらえ方だが、以前中部調理場が水道管が凍って給食がつくれないというときにもこれ(非常食のカレー)がそのまま出せるということだと聞いた。一部の副菜が足りないときに出すものではない。それと、教育委員会に対して苦言を呈したいのは、委員会での報告のありかただ。写真を見て「レトルトカレー」だと思われるだろうか。学校保健給食課は「初期の段階だからこそミスが起こる」と委員会でいわれていたが、ミスがないとは思っていない。ただ、起きたことやそれへの対応は正直に報告しなければいけないのではないか。

給食とは、その日一日の栄養バランスだとか、カロリー摂取量が大事であって、一食一食がその子の成長や、将来の生き方、命に直結するものだ。あるときには足りず、あるときには多いというものではないし、ないからといって何でもいいから食べさせておけみたいな対応もまた違うと私は思う。トラブルがあってはいけないと思いますが、あったときに、その日なにが提供できるかを考え、対応する必要がある。ここで今後の対応について聞きますが、一部未提供がもし発生したとき、今後も「後日追加提供」になったり、この非常食が提供されていくのか。

藤田教育部長 まずそういったことがないよう万全な体制を整えていくことが第一だ。また一部未提供の内容、それがどういう学校のどういう規模で起こったかにもよるので、一概にどう対応すると申し上げられないが、毎日の給食が安全安心だということで、その場その場で時間のなかで最善の判断をしていくことになると思う。そのときの状況によって判断していくことが基本だと思っている。

本池 給食の基本に立って、あるときは多いとか少ないとか、こういった物が出されることがないよう細やかな対応を求める。次に、苦言の多かったうどん類に関して聞きますが、当初から「汁がない」といわれていた。少ないどころの話ではなく「ほぼない」状態であったようだ。水分を吸ってすごく膨らんで、短く切れて、ふにゃふにゃで、後でメニューがうどんと知って驚いたというお声もありました。うどんに関してその後の提供はどうなっているか。

藤田教育部長 麺類については初回の状況を踏まえてアグリフードサービスが受配校の栄養教諭とも相談しながら、作業時間や作業工程、また食材の量を調整するようにして、よりよい状態で提供できるよう努めているところだ。

本池 素材の量を少なくするというのは、麺の量を減らして汁を増やすという意味か。

藤田 麺が増えると煮込み時間も増えるという関係もあったので、若干麺を少なくするであるとか、その分出汁を増やして全体量としては十分な栄養がとれるよう検討しながら対応しているところだ。

本池 もっとも早く給食が到着する学校はどこで、食缶の到着時間は何時何分ごろか。

藤田教育部長 まず配送の関係で説明する。新下関学校給食センターでは7台のトラックを使用し、食器や食缶を学校別にコンテナ収納し、22校の各受配校へ配送をおこなっている。そのトラックについては小中学校合わせて3~4校を受け持っている。通常の給食開始時間や短縮授業による給食時間の繰り上げなど、各学校から提出された予定にもとづき、日々の配送計画を作成し、配送しているところだ。そのなかでその日の計画によって違ってくるが、食缶がもっとも早く到着する学校は、通常の給食開始時間を基準にして、10時24分到着予定の文関小学校が1番早い学校となる。

本池 麺類の「汁がない」という件に関しては、学校に到着してから食べるまでの時間が長すぎることが原因として上げられています。到着が10時24分ごろであるならば、でき上がり時間は何時か。

藤田教育部長 その日の献立および調理計画によって違うが、文関小学校の例でいうと10時10分に調理が完了し食缶をコンテナに収納・配送している状況だ。

本池 準備過程で、食缶の保温機能の高さについては何度もいわれてきた。今指摘している問題は、温かいけれども美味しくない、麺が麺とわからないほどだという問題だ。普通に自分のことで考えてみてほしいのですが、自分がお昼に食べるラーメンやうどんを10時10分に完成させ保温しておく人はなかなかいないと思うが、麺類に関してはとくにそんな状況だ。給食の質を落とさず解決する方法としては、すばらしい保温機能よりも、作り上げる時間を遅くしてセンターを出発する時間を遅らせること、つまりトラックも増やして対応するしかないとの指摘もお聞きしています。その体制を整えることは検討できるか。

藤田教育部長 一つの方法であろうと考えている。今年、新しいセンターができ、課題も含めて検証しているなかであるので、そういった状況も踏まえ、将来的には検討の課題の一つだろうと思っている。

本池 今発生している問題をどう解決するかという方向からしっかり考えていただきたい。ちなみに自校式の学校の場合だが、最終の調理(炒めたり、和えたり)というのは11時ごろから始まって、完成は4時間目の授業が終わる3分前だった。子どもたちにできたての美味しい給食を提供したい、それが子どもたちにとって必要だという思いからだ。それと比較して、新センターの建設・稼働によってこれまで起きてきた状況、またそれへの対応が誰の立場からの対応になっているか、よく考えてみていただきたい。とくに昨年一年間、学校現場の心配に対して教育委員会は、さまざまな場で「大丈夫だ」といってきた。学校現場の側からの動きでこれまで準備はされてきましたが、いざ稼働をしてみて、「これほど準備してきたのにそれでもいろいろ起きていて、恐ろしくなった」と学校現場もいわれている。

(2)現在の提供体制

本池 そこで聞くのは人員面での提供体制だ。6月議会の報告では、社員13人、調理員47人、特定技能実習生16人、配送業務19人(下関通運)、受取従事者35人の計約130人(常時約100人体制)でおこなわれていると聞いた。これが最新の数字でどう変化しているか。 続きを読む