市議選がはじまりました。市内各所で街頭演説をおこなっています。【演説全文】

1月29日、下関市議会議員選挙(2月5日投開票)が告示され、7日間の選挙戦がスタートしました。

市議1期4年の活動のなかで見てきた議会の実態、そして2期目に挑む決意について市民のみなさんにお伝えすべく、市内各所で街頭演説をして回っています。多くの方々からいただいた激励を胸に、最後の最後まで全力で頑張ります。

街頭演説の内容を文字にしましたので、ぜひお読み下さい。(スタッフ)

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私は4年前の選挙で市民みんなのために働くこと、議会においては是々非々を貫き、不正腐敗については相手が誰であっても追及していくことをお約束して、議会に送り出していただきました。

この4年間で見てきた下関市議会の姿は、「行政のチェック機能を果たす」という二元代表制の本来あるべき姿とはほど遠いものでした。はっきりいってしまえば、市長をトップとする執行部を支える「追認機関」であり、その判断基準は「市民にとってどうか」ではなく、すべて政党や会派のパワーバランスで動いていることでした。政党とはすなわち自民党であり、皆さんご存じのように安倍派、林派といわれる人々を中心に会派という群れができ、すべてがこのピラミッドのもとで決まっていく――そのようなものでした。

非常に情けないことなのですが、もっとも熱を注いでおられたのは、議長、副議長の選挙や、常任委員会の委員長・副委員長のポストをだれが握るのかということで、それが決まりさえすれば議案についてはいつも「賛成マシーン」に成り下がってしまうのです。34人もいながら、いったいどれだけの現職がチェック機能を果たしてきたというのでしょうか。

「二元代表制」――それはとても聞こえのいい地方議会の代名詞ではありますが、執行部と一体化した賛成マシーンなのであれば、下関市議会だけは「一元代表制」なのだとはっきりさせるべきであり、それは議会などあってないようなもの――といっても過言ではないように思います。そのように「行政をチェックする」という仕事を投げ捨てて、逆に「行政をチェックするな」と圧力までかけてくる議会とはいったい何なのだろうか? それが私、本池涼子がこの4年間で感じた大きな疑問です。

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「行政をチェックするな」と圧力までかけてくる議会とは何か――と関わるのですが、その一例として下関市議会の「公用タクシーチケット問題」というのがあります。

4年前に当選させていただいたのち、街のあるタクシー運転手の方より、「下関市議会の議長や副議長が、夜な夜な唐戸や豊前田の飲み屋から自宅まで、タクシーチケットを使い放題で帰宅しているが、あれは税金ではないのか?」「おかしいではないか」というご指摘をいただきました。

そのような特権があることなど露知らず、これはいったいどうなっているのかと思い、新人議員ながらゴソゴソと調べてみました。議会は行政のチェック機能ですが、その議会は誰がチェックするのか? 誰もチェックしないなら議員みずからがチェックするべきであると考えてのことでした。飲み屋からの帰りのタクシー使用がすべて税金でまかなわれているなどもってのほかと感じたからです。

そして公用タクシーチケットの写しであったり、公務証明の実態など情報公開請求等等によって調べを進めていくと、市議会の歴代正副議長が私的な飲み会の帰りに、本来「公務」の行き来にしか使えないはずの公用タクシーチケットを使って、夜遅くに帰宅している実態がわかってきました。多いときには月15万円もタクシー代が税金から支払われているのですから驚きです。週に何度も、豊浦町や豊北町まで1万円近くかけてタクシーで帰られるお父さん方が、この下関にどれだけいるというのでしょうか。正副議長にとっては、人のカネすなわち税金だからできることで、それが特権であるというならおかしな話です。

したがって、その使い方はどうなっているのか、間違っていなかったのか、私は議会で一般質問することにしました。するとどうでしょうか。質問通告を提出した後、たった2日で「議会に対して質問してはいけない」というおかしなルールがつくられたのです。会派の代表たちで構成する議会運営委員会において、この一般質問を排除するためだけに設けられた新ルールです。下関市議会の特別ルールであり、要するに「チェックしてはならない」というのです。正副議長に50枚綴りの公用タクシーチケットを渡し、予算執行している議会事務局に対して、「質問してはならない」「チェックしてはならない」というのです。

あの手この手で一般質問には挑みました。そして、正副議長にも是正するよう何度も申し入れしてきました。しかし、開き直っておられるのか、現在まで謝罪も返金もありません。ただ、私も議員としての任期が終わるこの年末に再度情報公開によって調べたところ、使用回数は激減していることが確認できました。「チェックしない」のではなくチェックして監視の目が光っていること、問題提起することで事態の改善に向かったのであれば、それはやらないよりはやった方が良かったのだと思いました。

公用タクシーチケットにまつわる問題は予算規模からしたら小さな額かもしれません。しかし、こうした問題一つまともに正せない議会の実態があります。しかも問題が明らかになっているのに、誰ひとり「おかしいではないか」と声をあげる現職がいないことに、私は愕然としました。34人もいながら、いったいどうなっているのかと――。いわゆる野党といわれる皆さんも、口をつむってダンマリしておられるし、自民党会派の紐のようにぶら下がっているだけではないですか。こうしてみずからを省みて過ちを是正できない者が、いったい行政の何をチェックするというのか、教えて欲しいほどです。

高額な報酬のうえに胡坐(あぐら)をかいて、その地位を守るために議会のなかでは馴れあい、おかしいことであってもおかしいといわない。それどころか、異論を唱える者はみんなしてつぶしにかかる。そして、下関市議会にしかないような新ルールまで作って、飲み会帰りの公用タクシーチケット使い放題を隠蔽する。

「議会に対して質問してはならない」?。寝言は寝ていえ! とおっしゃられる方もいるでしょう。私は寝言は寝てからいいましょうといい換えます。ふざけるな! とおっしゃられる方もいるでしょう。私はふざけないでいただきたいといい換えます。

こうした体質が「あたりまえ」になってきた結果として、議会は税金を使いたい放題の特権的な身分となり、市民感覚からかけ離れたものになっていくのではないかと感じています。こうした汚(けが)れた部分を温存したまま、表向き市政をチェックしているふりをしたところで下関市がよくなるわけがありません。だって、議会みずからのチェックすらできないのです。

ちなみに皆さん、この選挙のポスター掲示板をジックリとご覧になって下さい。「議員定数削減・賛成〇」と同じ印を刷り込んでおられる自民党候補の方々がいらっしゃいます。まるで「議会改革の旗手」であるかのようなプロモーションですが、先程からのべているように公用タクシーチケットの使い放題をしていた議長、副議長たちを輩出してきた会派の方々であり、何をかいわんやであると私は思っています。議会改革を本気で思うなら、みずからの会派の一員である議長、副議長たちに対して、公務証明すらできないような不正なタクシーチケットの使用分について、返金させるよう迫るのが筋ではないでしょうか。話はそれからであると私は思います。まずは身ぎれいにすべきとはっきり申し上げます。

私はこの選挙で「フレッシュ下関」とか「下関一新」とかのキャッチーなフレーズを叫ぶつもりはありません。それって、何か意味があるのだろうか? と思うからです。もっと具体的に、この郷土下関の現実に切り込んで、市政をまともなものにするために働きたいと思います。

下関はみなさんご存じのように、安倍派、林派に連なる方々が何だか私物化争いに勤しんでおられ、どっちが覇権を握るか――みたいなことを議会でもやっています。しかし、どうでしょうか? どっちが覇権を握ったところで、それって私物化を争っているだけではないでしょうか? 安倍派でも林派でもない私たち、つまり多くの市民を置き去りにしていないでしょうか? そうやって一部の利害関係者のみを利する市政ではなく、市民全体のために機能する市政に変えていくことが、私、本池涼子の仕事であると考えています。たとえ議場で「ものいう議員」が一人であろうと、私は4年前にみなさまに約束した通り、あくまで是々非々を貫き、みんなのために働く――をやっていきます。

本池涼子、2期目も全力で挑んでいくことをお約束いたします。もっと暴れろ! 頑張れ! と応援していただけることが、なによりの励ましです。みなさまのお力で、再び議場に押し込んでいただけるよう、何卒お願いいたします。本池涼子にみなさまの一票を託していただけるようお願いいたします!

 

市議選がはじまりました。市内各所で街頭演説をおこなっています。【演説全文】」への4件のフィードバック

  1. 昨日我が店の前を通られ、手をふる事が出来ました。もう数年会ってませんが、活躍、苦労、難儀されている様ですね。
    チケットの問題は、とんでも無い事。
    公私混同もはなはだしい。
    ジジイ達の、ケツを叩いてやって下さい。
    中央に比べると何もかも、遅く、ぬるく、ゆるい、改革無くして未来なしです。

    また、2期目の議員に、お会いしたいです。
    応援してます。若者に期待します。
     

  2. タクシーチケットの話を見て、下関市議会の情けない現状を認識しました。おかしなことをおかしいと議論することが市政を正常化し、活力ある下関市につながると信じます。年寄りの現状維持の考えでなく、若い女性のパワーで変えていってください。応援します。

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