12月議会が始まります。

週明けの30日から12月15日まで、12月議会がおこなわれます。

今回の議会の補正予算では、新型コロナ対策に6830万円が計上されています。内容としては、市民病院の感染症対応改修事業、海響館の感染症対策、住宅リフォーム助成、路線バス・タクシー事業者への事業継続緊急支援金事業、公園の整備、国際定期航路事業者への支援、修学旅行の中止・延期にかかるキャンセル料等支援などです。そのほか、障害者自立支援給付費の増額、障害児通所支援給付費の増額、トビイロウンカの被害農家への支援、特牛港の給油設備に関する助成なども補正に含まれます。また、税制改正による条例改正や、指定管理者の再指定の議案など全部で92の議案が審議されます。

議会の日程は以下のとおりです。

8日~14日は一般質問がおこなわれます。今回私は「下関市の公用車及びタクシーの使用基準について」「下関市の学校給食について」の2点を質問します。1日からの常任委員会では議案のほかにも、請願・陳情、報告事項などを審議しますので、お時間のあるかたは傍聴されてみてください。傍聴はオンラインでもできます。

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下関市議会カレンダー

下関市議会オンライン中継

南部学校給食共同調理場の建て替えにより、民設民営の調理場の建設が予定されています。

下関市では現在、老朽化した南部学校給食共同調理場(彦島江の浦)の建て替えが計画されています。そして、一の宮にあります地方卸売市場新下関市場の敷地内に一日当り最大約8000食を提供する大型の給食調理場が建設される予定です。

南部学校給食調理場の受配校である彦島地域の学校だけでなく、これまで自校方式でやってきた学校も新調理場に吸収し、その施設を民間に運営させるというものです。そして問題になっているのは、子どもたちの成長にとって欠かせない給食の提供先が変わるこの件について、対象校となる23校の小・中学校の保護者も、栄養士さん、栄養教諭、調理員さんたち、だれもなにも説明を受けないまま計画が進んでいることです。
  
 最近、保護者から「どのような給食センターができるのだろうか」「民営化して市が運営しない施設になって大丈夫なのか」「自校式からセンター方式に変わることはどうなのか」「ちゃんと説明してほしい」といった声をお聞きしています。説明時期について教育委員会に確認したところ、この度の新調理場建設が「民設民営方式」(民間業者が建て民間業者が運営する)であるため、保護者に向けた説明は事業者が決まり仕様が定まったときに初めておこなうそうです。 
 
 この間、食に関する問題について勉強をしてきたのですが、やはり給食はただ子どもたちに食べさせればよいだけのものではありません。温かく、おいしく、子どもの成長に大きくかかわっているもので、私たち大人もそうした環境のもとで育てられてきたのだと改めて実感しました。今の下関市のやり方では、子どもたちの成長にとってどうなのかという視点が抜けており、財政の効率化や学校統廃合への対応などを主眼においていると思えます。

給食を提供するうえではもっともいいとされる「自校方式」の学校がたくさん残っている下関は他自治体と比較しても子育て環境としては充実しています。それを自ら手放し、集約して大規模にしていいのか、さらにそれを民営化していいのでしょうか。老朽化の問題を解決することと、民設民営の大規模なセンターをつくることはわけて考えなければならないと思います。

なによりまず、この件について教育委員会が、すべてが決まったあとではなく、保護者や教育関係者に説明することが先ですし、子どもたちのためになにがいいのかをともに考えていく必要があると思います。

みなさんのご意見をお待ちしています。

考えよう!下関の「食」と「農」

10月31日、市民のみなさんと下関の食と農を考える勉強会をしました。

講師として来ていただいたのは、日本の種子(たね)を守る会の印鑰(いんやく)智哉先生。実は今、私たちが安全だと信じてきた日本の「食」は大きく変わろうとしており、話題になっている「種子法廃止」や「種苗法改定」とはなんなのか、「ゲノム編集食品」とはなんなのか、詳しく知りたいというみなさんの声で実現しました。私自身、お話を聞いて驚くことばかりでした。

いくつか紹介しますと、子どもたちの発達障害やアレルギーの増加の原因が「食」にあると指摘されています。外国では流通が規制されている「遺伝子組み換え食品」の表示がなくなります。「ゲノム編集食品」が入ってくるようになります。これだけ見ても大変な内容です。

今起こっていることを知り、安心して暮らせる下関、日本をつくっていくのは私たち自身だと痛感しました。ぜひ市民のみなさまにも知っていただきたい内容ですので、ご覧いただければと思います。講演内容はこちら↓

「食と農のあり方が世界を変える 印鑰智哉氏の講演」(長周新聞)

なお、参加されたみなさんからは、今、下関市が計画している8000食分の学校給食調理場の建設に対する意見なども出されました。