2024年を迎えてのごあいさつ

2024年を迎え謹んでご挨拶を申しあげるとともに、昨年1年間の活動を支えていただいた市民のみなさまに心より感謝申し上げます。

昨年2月の市議選で再び市議会に送り出していただき、あっという間に1年がたちました。1期目同様、市民のみなさまからさまざまな現場の実情や思いを教えていただきながら活動してきました。

「市民全体のためにとってどうなのか」を判断基準に、教えていただいた問題に向きあい、行政にかけあったり、質問としてとり上げてきました。不十分さもあるとは思いますが、より多くの市民の方々と一緒に問題を考えていくことができたように思います。

下関市は他の自治体よりも早く少子高齢化と人口減少が進んでおり、産業の衰退をはじめ後継者不足による問題が年々厳しくなっています。そのこともあって地域コミュニティの力が弱まったり、地域の存続すら危うい状況もあり、行政が果たさなければならない責任は大きくなっているように感じます。

市民の代表として、今まで以上に現場にくいこみ、さまざまな問題を通じて市民全体のために機能する市政にしていくための努力をしなければならないと思っています。本年もどうぞよろしくお願いいたします。

本池涼子               

新学校給食センターに関する動画が配信されています。

来年4月から稼働する予定の民設民営方式の新学校給食センターについて、下関市教育委員会が説明動画をつくり、7月31日から配信しています。市民のみなさまもぜひご覧になっていただければと思います。(下の動画は下関市のホームページから)

新センターの稼働に関しては、まだ不確定な点が多くあり、保護者や現場の方々から不安視されているのも事実です。この動画でそれらが解消されるのかも不明ですし、そもそもこの動画をもって関係者への「説明」となるのか疑問に思います。

アレルギー対応に関してこれで安心できるのか、栄養教諭の配置が未確定ななかで具体的に学校での受け取り体制がどうなるのか、そうした視点からも見ていただき、保護者、関係者はもちろん、市民のみなさまのご意見をお寄せいただければ幸いです。

なお私としては、保護者の声を直に聞き、それらに応える責任が、民設民営のセンターを決めた教育委員会にあると思っています。したがって、学校単位での説明は引き続き求めていくつもりです。

南部学校給食共同調理場

 

4月12日の申し入れに対する前田市長からの回答について

令和2年から市民のみなさまとともに調査・追及をしてきました、下関市議会正副議長の公用タクシーチケットの使用に関する問題について、4月12日に前田晋太郎市長に申し入れをおこないました【報告済み】。この質問事項に対する回答が4月26日に来ましたので、遅くなりましたが報告いたします。

まず回答ですが、以下の通りです。

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質問事項に関する回答について

令和5年4月12日付で提出のあった質問事項(1~3)について、以下の通り回答いたします。

【回答】
 市民への説明責任は議会において果たされるべきものだと考えておりますが、ご指摘のタクシー代の支出については、令和2年6月の監査結果と同様の認識でございます。

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これだけです。果たしてこれは「回答」といえるでしょうか。

ことは、下関市議会の歴代正副議長が、豊前田や唐戸の歓楽街から夜の10時~12時に公用タクシーチケット(税金)を使って帰宅していた問題です。市民から疑問の声が上がったことで調査がなされ事実が明るみに出ました。公用タクシーチケットは公用車の代用として使うもので、「公務」にしか使えないものです。

しかし、市長が回答でのべている「監査結果」は、公務証明もない、夜遅くに豊前田や唐戸などの飲み屋街からの帰宅や、複数乗車、あげくは知人を送って大回りして帰宅するといった使用まで、すべて「適当」としたのでした。このたび、市長が「同様の認識」ということは、重ねて、適正使用であったといっているということです。
 

ではなぜそのように判断するのか。それを質問事項では尋ねています。

質問事項1では、「本件タクシー代の使用は適正な使用であり、その支払(支出)は適正な支払(支出)であると考えていますか。私的な会合(飲み会等)からの帰りのタクシー代に市民の税金を使うことが適正であると考えているなら、その理由、根拠は何ですか」としていましたので、適正であるというのであれば、その理由・根拠をきちんと答えなければならないはずです。見方によっては部分的には回答しているようですが、再度「適正使用だった」ということをいっているほか、回答にはなっていないように感じます。そしてそれは税金を納めている市民に対して大変不誠実です。

夜遅い時間まで豊前田や唐戸の飲み屋街でおこなわれる「公務」などあるでしょうか。夜遅くまである私的な会合(飲み会等)からの帰りのタクシー代は自分で支払うべきで、税金を使われることが許されるはずがありません。それをよしとするのであれば、その理由をきちんと答えるべきです。

そしてもう一点、「市民への説明責任は議会において果たされるべきものだと考えておりますが」とあります。質問事項では市民への説明責任について、果たされていると思うのか否か、果たされていないのであればなぜ議会事務局職員に対して説明責任を果たすようなぜ指揮・命令しないのか、と問うていましたので、これにも回答はないことになります。

また、市民に対して説明責任を負っているのは議会ではなく市長のはずです。議会費においても支出の最高責任者は前田市長です。議会においてその使用が正されなければならないのは事実ですが、支出に関して責任を負っているのは市長であり、議会事務局が答えないのであれば市長が説明責任をはたさなければならないはずです。そのことは執行機関と議決機関の大きな違いですので、指摘しておこうと思います。

以上のように、回答は来ましたがその内容は市民に対して非常に不誠実なものだといわざるをえません。この回答に関しては今後も追及をしていきたいと思っています。市民のみなさまのご意見をお待ちしています。