大盛況だった「安岡マルシェ」に参加しました。

20日に5月臨時議会が終わりました。遅ればせながら、この間の出来事を少し報告します。

5月12日(日)に、安岡まちづくり協議会主催のマルシェ「カオスやストリート~安岡 海までぐるぐる大作戦~」に参加してきました。第3回目となる今回のマルシェでは、JR安岡駅前から国道沿いにかけての歩行者天国に、地元のお店や住民グループの26店舗が出展しました。私も店舗の一員として参加させてもらいました。

出店者を紹介しますと、地元のかまぼこ屋さんのやきちくわ、パン屋さん、醤油屋さんの子もちイカの醤油炊き、カフェ、コーヒー店、酒屋さんが飲み物を提供し、地元の病院のうどんや手作り豆腐、農家の野菜、市立大学や水産大学の学生さんの焼きそば・たこ焼き、地元住民有志による、女性グループのちらし寿司、お赤飯、綿菓子、安岡漁師のサザエ飯、朝採りのにーな、たこ飯、山菜おこわ、からあげ等等……おいしい食べ物が盛りだくさん!

また、手作りの可愛いアクセサリーや手芸品、雑貨、多肉植物などを売るお店もいくつか出店されていました。

さらに、海岸では、カヌー体験やマウンテンバイク、ハンモックなどが用意され、子どもから大人までが一日中楽しめる場所として終日たくさんの方が来られ大盛況となりました。

安岡マルシェは3回目ですが、毎回たいへん盛り上がっています。地元の人たちが企画し、自分たちの手で街を盛り上げていこうという熱意をもって毎回新しい工夫を凝らし、地元の人が大勢参加していることが賑わいの秘訣ではないでしょうか。プロでなくても、それぞれが心のこもった一品で来た人をもてなし、それを目当てにたくさんの人が集まってくる、マルシェに出店した店舗同士のつながりもでき、地場産業の振興にもつながっていく…その日限りでない活気に必ずつながっていくと感じます。

また、今回のマルシェでは、安岡沖洋上風力発電反対の署名のブースもありました。安岡沖洋上風力建設計画が浮上し、住民の反対運動が始まってすでに6年以上がたっています。この間に、設置者である前田建設工業が住民を訴えるいわゆるスラップ訴訟をしかけたり、生活の糧である海を守るために体を張ってたたかっておられる漁師さんたちに脅しがかかる動きも起きてきました。そのように地元住民の生活や意思をないがしろにする動きとたたかっている漁師さんや理不尽に「被告」とされている人たちを支えるために、マルシェでの売り上げ金を全額寄付する店舗もいくつもありました。私たちが参加したのもそのひとつです。

一企業の儲けのために住民の暮らしや命が脅かされるような理不尽が加わるなかで、地元にはそれを跳ね返す熱気があります。むしろ、そのなかで地域の魅力を再発見するという相乗効果も生まれています。このように若い世代や子どもたちに安心して暮らせるふるさとを残していこうというみんなの思いを束ね、まちづくりの輪を広げていくことがなによりも大切だと思いました。

 

農家のシカ対策の柵づくりに行ってきました。

今日は、シカ対策の柵作りのため豊田町に行ってきました。

下関市の農家の方にとって、シカ・イノシシ・サルなどの有害鳥獣による被害は深刻な問題です。農業が盛んな旧郡部では、田畑を作る以前にこれらへの対策をすることが必要になっています。

しかしながら、高齢化により食害を防ぐための防護柵をつくることが困難になり、柵で囲ってもどこからかシカが入ってきて野菜を食べつくす被害があちこちで起こっています。農家の方がどのような苦労をされているのか、被害の実態、それを防ぐためにどのような柵が有効なのかを知るために、シカ・イノシシ対策の柵作りを経験させていただきました。

お邪魔した農家では、毎年さまざまな野菜をつくっておられましたが、近年シカの被害が酷すぎて野菜作りをやめてしまったそうです。もちろん畑は手製の柵ですべて囲ってありますが、シカは脆い部分を見つけ、下の写真のように壊して入ってきます。

この畑で野菜を作れるように頑丈な柵をつくるのが今日の仕事です。

まず、破れた網を取り除き、新たに網を張るために2メートルもの鉄の支柱を数メートルおきに深く打ち込まなくてはなりません。今回は若手複数人で作業をおこなったのでできましたが、足場の不安定な脚立に乗って重いハンマーを振ることはきつい仕事です。

支柱がたったら、たるまないよう引っ張りながら網を張っていきますが、引っ張りすぎるとせっかく立てた支柱が倒れてしまうし、ゆるいと網がたるんでしまいます。その加減を見ながら網を張り、イノシシ対策の低いトタンを支える支柱と針金で結わえます。敗れた箇所と、網が低くなってシカに狙われやすい場所をやりかえるだけで数時間が経過し、夕方にようやく完成しました。↓↓↓

この作業をこれまではご主人一人がやられていましたが、高齢になるとどうしても力は弱ります。支柱がしっかりと埋まらなかったり、網がたるんでしまえば、そこからシカはどんどん入ってきます。その結果農業をやめてしまわれることにつながっています。

農家が一定まとまった集落であれば集団でできることもありますが、今回伺ったような山奥の小さな集落では、集団になることもできず、すべて手出しのうえ、自力で柵を作るしかないのが実際です。

道の駅などでは農家がつくる新鮮な野菜が多くの人に喜ばれていますが、その農家では毎回このような苦労をしながら野菜をつくられています。これ以上、鳥獣被害が広がらないよう対策を講じることが待ったなしです。

 柵の中には、野菜を植えました。無事に育ちますように。